Ethereumのライブネットとテストネットの種類と役割について




Ethereumのネットワークの種類

Ethereumを大きく分けてるとライブネット(本番環境)とテストネット(テスト環境)という2つの環境があります。ライブネットは普段みなさんが扱っているETHがマイニングされたり、送金しているネットワークのことです。テストネットとは本番とは全く異なる開発のための環境となります。

またテストネットには下記3つの環境があります。それぞれ説明していきたいと思います。

  • Ropsten
  • Kovan
  • Rinkeby

Ropsten

テストネットで一番有名なのがRopstenですね。いろんな開発者がRopstenでトークンの発行を試したり、コントラクトをデプロイしてテストしています。Ropstenのコンセンサスアルゴリズムはライブネットと同じでPoWで動いています。

Ropsteができる前はMordenというテストネットが動いていたみたいですが、Mordenネットワークは攻撃を受けて使い物にならなかったので新しくRopstenができたという経緯があります。そのRopstenも攻撃を受けており常に安定に使えるわけではありません。

Kovan

Ethereum開発者はメインネットチェーン上の本番環境に展開する前にスマートコントラクトをテストできる安定したパブリックなテスト環境を使えなくなりました。それを受けて新しくKvanというテストネットが作られました。コンセンサスアルゴリズムはProof of Authority(PoA)といって認証された組織のノードのみが承認作業を行なっています。

メリット

  • Ropstenよりもブロック生成にかかる時間が短く設定(4秒)されているのでより短時間でデプロイとテストを繰り返し行える
  • CPUを使ったマイニングを行なっているわけではないのでノード維持のコストが下がった。

Kovanを維持するコンソーシアム

Etherscan、Parity Technologies、DigixGlobalなど11の組織がKovanネットワークを運営しています。

Rinkeby

Rinkebyは調べたのですがどんなテストネットなのか調べきることができなかったので今後追加したいと思います。

おすすめ書籍

Ethereumを使ったDApps開発を学びたいなら今だとこの1冊が1番良いです!開発環境の構築から使うべきツール、フレームワーク、実装方法・注意点まで網羅的に解説されている書籍なのでおすすめです。出版も2018年1月ということでかなり新しい本で、DMM Bitcoinを作っているネクストカレンシー所属の方が書いているので信頼できます。

ビットコインとブロックチェーンの詳細をしっかりと学びたい方にはこちらの書籍が非常におすすめです。ウォレットの仕組み、楕円曲線暗号、P2Pプロトコル、公開鍵暗号などビットコインを支える技術について詳細に解説されています。また、サンプルコードを通して実際に手を動かして学べるので非常に濃い内容となっています。

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髙妻智一

2013年CyberAgent新卒入社 スマホゲームを作る子会社に所属し、サーバーサイドのエンジニアを担当。2年目の終わりから新規子会社の立ち上げに参加し、サーバーサイドのエンジニアリーダーとしてサービースのリリースから運用までを担当。 2018年仮想通貨のスマホウォレットを提供するGinco Incにブロックチェーンエンジニアとして入社。






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