100%ブロックチェーン上のDApps:DeletgateCall
Loom Networkから世界で初めて完全プロックチェーン上にデータを保存しているサービスがローンチされたとのことです。サービス内容は暗号通貨に関するQ&Aサイトで質問者と回答者はKarmaというサービス固有のポイントを獲得できる仕組みになっています。獲得したKarmaはERC20に準拠したトークンに交換できるようになってるみたいです。
DelegateCallはサービス開始から24時間で7000トランザクションが生成され、多い人で200Karma獲得しているみたいです。ちなみに自分は2個質問して1個回答、2コメントで20Karma獲得しています。これがいくらくらいなのか全くわからないですが笑

DelegateCallの仕組み
DelegataCallは大きく分けてメインチェーン(Ethereum)、サイドチェーン(DappChain)、従来型のアプリケーション(Rails)フロントエンド(loom.js)の4つに分けることができます。
それぞれの役割に対して分かっている範囲で説明していきます。
フロントエンド(loom.js)
loom.jsの中身はわからないですが、DelegateCall上で質問したり、回答したりするとデータはloom.jsを使って独自のサイドチェーンであるDappChainに書き込む仕組みになっているみたいです。RDBにデータを書き込んでいる訳ではないので全てのデータがDappChainに保存されているということですね。
従来型のアプリケーション(Rails)
RailsではDappChainのデータがキャッシュされたDBとElasticSearch(たぶん全文検索)に対してデータの取得のみを実行している。
サイドチェーン(DappChain)
DappChainはLoom Networkが独自に実装したサイドチェーンで、クライアントからloom.jsを使用してDappChainにデータを書き込んでいるみたいです。DappChainのデータはWorkerと呼ばれているサーバーがリアルタイムにRDBとElasticSeatchにデータを反映させることでDappChainと同じデータをクライアントに提供しているようです。
あとはDappChainはDPOS(Delegated Proof of Stake)というコンセンサスアルゴリズムを採用しているみたいでこのアルゴリズムはLISKなどでも使われています。
メインチェーン(Ethereum)
DappChainとメインチェーンの間でどんなデータがやりとりされているのかまだ理解が浅く分かっていません。Q&Aサイト上の質問と投稿のデータもメインチェーンにあるのか、それともKarmaをERC20と交換するためだけにメインチェーンと繋がっているのかきになるところです。
たぶん、ERC20との交換たのためだけなんじゃないかなとは思っています。

まとめ
DelegateCallのメインチェーン、サイドチェーンとサイドチェーンをミラーリングしたRDBの構成はすごく面白いなと思いました。これはDAppsにおける1つのスケーリング方法として注目を集めるんじゃないかなと期待しています。
Loom Networkは今後この仕組みを使ってゲームをリリースするみたいなのでそれも楽しみにしたいと思います。
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髙妻智一
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