最近のKotlin
2017年のGoogle I/OでAndroidの開発言語としてKotlinを公式にサポートしたことが発表されました。今後はAndroid開発だけでなくサーバーサイドもJavaではなくKotlinを使うことが多くなるかと思います。ということで今回はEclipse上でのSpring BootとKotlinの環境構築について紹介します。
環境構築
構築する環境は下記です。
- Kotlin 1.1.3-2
- JDK 1.8
- Spring Boot 1.5.6
- eclipse 4.6 Neon
1. Eclipseのインストール
下記リンクから使っているOSのUltimateのFull Edtionをインストールしておけば問題ないです。インストールには結構時間がかかります。
2. プラグインのインストール
Eclipse Marketplaceから各種プラグインをインストールします。Macの場合はヘルプ内にEclipse マーケットプレースという項目があるのでそこから開きます。

まずKotlinをインストールします。Kotlin Plugin For Eclipseを選択します。

SpringはSpring Tool Suiteを選択します。

次にGradleもインストールします。Gradle IDE Packを選択します。

3. Spring スタータープロジェクトで雛形を作成
上記をインストールするとEclipseからSpringスターター・プロジェクトで雛形を作成できます。

型にGradle、言語にKotlinを設定してください。

次に、雛形に含むパッケージを選択します。自分のオススメはJPA,MySQL,Flyway,WEBです。

これで完了を押すとプロジェクトが作成されます。これで最初の環境構築は終了です。
4. 初期設定
JPA,Mysqlを最初のパッケージに含めた場合はapplication.propertiesにDB情報を設定します。
spring.datasource.driver-class-name=com.mysql.jdbc.Driver spring.datasource.url=jdbc:mysql://localhost:3306/samplekotlinproject //DB名 spring.datasource.username=root spring.datasource.password=password
Flywayを含めた場合はresources配下にdb/migrationフォルダを作成します。

起動は、ターミナルでSampleKotlinProjectのルートディレクトリに移動して下記コマンドを打つと起動できます。
gradle bootRun
以上でEclipse上でのSpring BootとKotlinの環境構築になります。
次のステップ
環境構築が完了したら下記リンクを参考にして実際にアプリケーションを実装してみて下さい!!
- KotlinでSpring BootのRESTful APIを実装
- Spring BootでFlywayを使用したMySQLのマイグレーション
- Spring Bootで環境毎にapplication.propertiesを読み込む方法
- Spring Data JPAでカスタムRepositoryインターフェースを実装する方法
おすすめ書籍
Springの概要からインストール方法、各コア機能(Security, Sessionなど)の解説が体系的にまとめられています。2018年に出版されたばかりなので情報も新しいです。これからSpring Bootでアプリケーション開発をしたい方の最初に読む一冊としておすすめします。対象は初心者だけでなく上級者まで幅広く学べるので是非読んでみてください!
髙妻智一
最新記事 by 髙妻智一 (全て見る)
- Polkadot(Substrate)のアドレスとトランザクションについて - 2023-03-09
- 【無料公開】「Goで始めるBitcoin」3章 Bitcoinノードとの通信 技術書典8 - 2020-03-08
- エンジニアがゼロから技術ブログを書くための方法をまとめました - 2019-05-25
コメントを残す