下記過去の連載記事で技術ブログのネタ探しや継続する方法について書いてきました。
今回は技術ブログを継続していると確実に一度は悩むであろう、読まれる記事をどう作るのかについて解説したいと思います。
ただ単に記事を書いてもGoogleの検索結果に載らないので読者に届けることすらできません。検索結果に載せるための戦略が非常に重要になります。
- ニッチな分野でコアなファンを作る
- パイが大きい分野について書く
これまで書いてきたエンジニアのための技術ブログの始め方もぜひ読んでください。
第1回:エンジニアのための技術ブログの始め方【サービス選択編】
第3回:エンジニアのための技術ブログの始め方【ネタ探し編】探すではなく作る
ニッチな分野でコアなファンを作る
技術ブログを書き始めたばかりの人はニッチな分野の記事でコアなファンを獲得する戦略をとるといいです。
技術ブログの流入はGoogleが9割以上
技術ブログを始めたばかりの場合、ドメインパワーが弱いので多くの人が書く記事を書いてもSEOで勝つことができず読まれません。これは検索結果の1ページ目に来ることができないということです。
技術ブログの生命線はGoogleからの流入が9割以上になるのでまずは勝てるところに注力するのが賢い戦い方です。
私の場合、Node.jsの経験が長かったのでデプロイに関するコアな知見を書いたり、Socket.IOのプロトコルについて書いたりしていました。いまだにこれらの記事は継続して読まれています。
ニッチな分野は検索結果で1位が取りやすい
例えばKotlinといえばAndroid開発に使われていそうですが、サーバサイドの実装でも問題なく使うことができます。実際、私はKotlinをサーバサイドの言語として選択し、本番環境でも問題なく運用しました。
1年前はサーバサイドのKotlinに関する記事で検索結果の1位を取っていたものもありました。「kotlin springboot」で検索したら下の記事が今も6位でした。
>>Kotlinで作るSpring Bootアプリケーションの基礎から応用までのまとめ一覧
他にも「socketio 負荷試験」、「websockrt 負荷試験」で下の記事がそれぞれ22位と6位でした。
>>JMeter-WebSocketSamplerを使用したSocket.IOの負荷試験
まずはニッチな分野で検索結果の上位を獲得し、ドメインパワーを強くすると今後書く記事が上位にきやすくなります。
パイが大きい分野について書く
ニッチな記事を書いてドメインパワーを強くし、コアなファンを獲得したら今度はパイの大きい分野について書いてくことも必要になります。
ニッチな分野ばかりだと読者が増えない
ニッチな分野でいくら検索結果1位を獲得してもそもそものパイが小さすぎてPVが伸びません。読んでもらう人を増やすには多くの人が欲しがっているものを書く必要があります。
例えば、近年Web業界で人気なプログラミング言語にGoがありますが、Javaの方が10倍以上検索されています。今人気な技術と検索ボリュームは全然違うということですね。

だからと言って今後もJavaだけ学習して使えばいいという訳ではなく、現時点の業界全体での需要はJavaの方が多いというだけです。
パイが大きい分野でもニッチを攻める
Javaはかなりいろんな分野で長年使われてきているので技術記事がものすごく多いです。普通に戦っても勝てないのでここでもニッチな分野を攻めます。
例えばJavaのフレームワークで近年人気なのものにSpringBootがあります。SpringBootに関する記事はまだ多くないので「Java SpringBoot」で検索されて引っかかる記事を書きます。
それでも引っかからない場合は「Java SpringBoot 認証」という風にさらにニッチな記事を書きます。こういう記事をたくさん書くことで「Java SpringBoot」でも徐々に検索結果の上位に載るようになります。
まとめ
読者に記事を届ける方法を解説しましたが、前提としてこの記事より前の連載で取り上げたことを実践していることが前提ですね。
次回はSNS運用について書きたいと思います。本日は以上です。
髙妻智一
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