Firefoxを開発するMozillaのプログラマーがOSS開発はお金にならないと書いたブログがバズってますがこれは本当にそうなので解説したいと思います。
「オープンソースはお金にならない宿命」とMozillaのプログラマーが主張
実際のブログはこちら
Open Source Doesn’t Make Money Because It Isn’t Designed To Make Money
結論を先に書くと、どんなに優れたOSS、ツール、サービスでもマネタイズが考えられていないと稼ぐことはできないです。
- 優れたものでもなぜ稼げないのか?
- OSSと技術ブログはどう稼げばいいのか?
優れたものでもなぜ稼げないのか?
IT業界の人は優れたものを提供すれば自然と収益をあげることができると思い込む節があります。優れたものは利益をあげる可能性は高いが実際に収益をあげるためのマネタイズ施策を実行しない限り稼げることはありません。
特に広告が晴れるようなWEBサイトとは全然違うOSSは広告で収益も上げれないし、誰のものでもないので独占して販売することもできません。そもそもがそれ単体で利益をあげるようなものではないのでマネタイズが難しいですね。
技術ブログも同様です。技術ブログは広告を貼って収益を稼ぐことはできますが、読者層であるエンジニアはITリテラシーが高いため広告を踏まないです。OSSと同じようにハイスキルな記事を書いても対象読者が少ないためPVも増えません。
どんなに高いスキルでも提供の仕方や、提供数が少なければ収益化することはできないです。
OSSと技術ブログはどう稼げばいいのか?
OSSと技術ブログは普通にやってもも稼げませんがうまく稼いでいるところもあるのでそういうところを真似したいですね。
例えば元はGoogleが開発していたKubernetesというOSSはGCP上でマネージドサービス(GKE)として商用利用されており最近の技術的トレンドになっています。Kubernetesを使うためにGCPを使うと言っても過言ではないくらい収益に貢献しています。
KubernetesはOSSなのでGCPだけでなく、Microsft Azure、AWSでも利用できるようになっておりそれぞれ有料で提供しています。
ちなみにKubernetesは今はCloud Native Computing Fundationがメンテナンスを行なっています。
技術ブログでいうと、noteでの有料販売やアフィリエイトはありますが根本的にこれで稼げるというものは今はまだないように思います。
視点を変えて技術ブログで稼ぐのではなく、技術ブログは外との接点と考えて、そこからTwitterやYoutube、エンジニアとしてのブランディングに使って転職したりだとかいろんな稼ぐためのハブになるんじゃないかなと思っています。
OSSも技術ブログもそれ単体で素晴らしい取り組みですがどう使うと収益化できるかはそれぞれがしっかり考えてみる必要がありますね。とりあえずOSSとか技術ブログやってみたけど稼げないから止めようとなるのではなく、そこからどう稼ぐかを考えていけるといいと思います。
髙妻智一
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