ブロックチェーンエンジニアの求人数について
正直求人数はまだまだ少ないですが将来的に確実にどんどん増えて行く求人です。今の機械学習・AIエンジニアが足りないのと同じ状況になると思います。
一番エンジニアを抱えているのが取引所になりますが、日本だと大きい取引所は3つ、小さいところを合わせても20くらいしかないので規模は小さいですね。
英語ができて海外でも働ける場合、数はかなり多くなります。日本よりも海外の取引所の方が多いですし、取引額もどんどん多くなってきているので今後より一層増えていくと思います。
withBというブロックチェーン求人に特化した人材紹介会社があるので興味のある人は登録してみてください。紹介先としてBitbank、bitFlyer、Metapsなど有名な企業もあります。
ブロックチェーンエンジニアの業務範囲
取引所
求人数としては取引所が一番多いですね。ハッキング事件後はセキュリティに投資をしているためセキュリティに特化したエンジニアの求人も増えています。
取引所ではブロックチェーンエンジニアの他にも普通のサービスと同じようにサーバサイド、フロントエンド、iOS、Androidエンジニアの方も多く働いています。取引所で働いている全てのエンジニアがブロックチェーンエンジニアという訳ではないですね。
詳しくは分からないですが、取引所で働くブロックチェーンエンジニアの仕事内容はこんな感じなんじゃないかなと思っています。
- 秘密鍵の管理(コールドウォレット、ホットウォレット)
- 入金、出金アドレスの管理と、出金時の署名サーバ管理
- 自社ブロックチェーンノードの管理、運用(バージョン上げたり、同期しているか確認したり)
- 新規上場通貨の調査、対応
- ハードフォーク通貨の調査、対応
DAppsアプリ、ゲーム開発
DAppsとはDecentralized Applicationの略で日本語で分散アプリケーションと呼ばれています。
DAppsはEthereumやNEOなどのブロックチェーン上に開発されるアプリケーションで、管理者がいないため基本的に一度稼働し始めたら誰にも止めることができないという特徴を持っています。
EthereumでDApps開発をしてみたい方は下記のまとめた記事を読むとどんな技術スタックが必要なのか把握することができるので是非読んでみてください。
>>Ethereumの基礎からSolidity、DAppsまで学ぶためのまとめ一覧
DAppsには下記のようにいろんなジャンルのサービスがあります。
- ゲーム
- DEX(分散型取引所)
- 分散ストレージ
- メディア
- 身分証明
それぞれの有名なサービスとしてゲームだとCrypto Kitties、DEXだとKyberNetwork、分散ストレージだとSiacoin、メディアだとsteemit、身分証明だとuPortなど多くのサービスが既に稼働しています。
この分野は個人開発者の方も多くいますね。有名な方だと@taijusanagiさんが色々作ってますよね!フォローしとくといいと思います!
日本の企業でDAppsをメインに開発しているところは全然ないですね。というのも、DAppsをブロックチェーンにデプロイして運用するというのが日本の法律だとグレーだからです。
この事業をやるのに仮想通貨交換業を取得しなければならず、取得するのはほぼ無理な状況となっています。なので個人で開発している人が多いってのもありますね。
仮想通貨ウォレット
ウォレットとは仮想通貨を管理するもので大きく分けてソフトウェアウォレットとハードウェアウォレットがあります。
ソフトウェアウォレットは秘密鍵の保管場所でさらに2つに別れます。
秘密鍵をサーバで管理するサーバ型ウォレット、スマートフォンなどの個人の端末で秘密鍵を管理するクライアント型ウォレットです。
ハードウェアウォレットはUSBタイプやカード型のものなどがあり、数万円と少し高いです。
コインチェックやZaifのハッキング事件以降、自分の資産を取引所に預けるのではなく自分で管理するために仮想通貨ウォレットを使う人が多くなってきています。
これらを作るエンジニアはブロックチェーン、暗号技術、プログラミングなどを扱うソフトウェアエンジニアだけでなくハードウェアエンジニアの需要も高まってくると思います。
日本だとハードウェアウォレットを作っているところがないので日本で働く場合はソフトウェアエンジニアになるとは思います。
Gincoを例にどんなことをしているか箇条書きで説明します。顧客の資産を預かっている訳ではないですが、比較的取引所と同じような仕事内容が多いのかなと思います。
- 対応ブロックチェーンの管理、運用(ノードのバージョン上げたり、更新情報のキャッチアップ)
- ウォレットのバックエンド開発、保守、運用
- セキュリティ対策
- ハードフォーク通貨の調査、検討
- 新規対応通貨の調査、ブロックチェーンノードを自前で建てる
ブロックチェーンの最新技術リサーチ
ブロックチェーンは今現在もものすごいスピードで様々な種類のブロックチェーン開発が行われています。
それぞれのブロックチェーンが独自の技術を使っているのでエンジニアといえどもこれらの技術をキャッチアップするのは非常に難しいです。
将来的にどのブロックチェーンが生き残るのかはまだまだわかりませんが、今はその生き残りをかけた開発が世界各地で行われています。
こうなるとある程度いろんなブロックチェーンの知識を把握してサービス開発しないといけなくなるのでこれをリサーチする専門のエンジニアというのも存在します。
LayerXとMerpay、DMMはその代表格で超絶詳しいエンジニアがたくさん在籍しています。ブログやScrapboxでのアウトプットは高度すぎて自分でも理解できないものが多いです。。。
ついでにGincoも最近始めたので紹介しておきます!メルペイは見つかりませんでした。意外とやってないのかも。
これらのブログを読んでみて、研究するのが好きな人は合ってるかのかなと思います。
ブロックチェーン未経験でも大丈夫
ブロックチェーンエンジニアといってもかなり幅広いということを知ってもらえたかと思います。
全ての仕事がブロックチェーンに関係するということではないので、ブロックチェーンを扱う会社に転職して手を動かしながら学んでいけばいいと思います。
まだ出来たばかりの市場なので実務経験がないのは当たり前だし、遠慮して挑戦しないのはもったいないのでどんどん手を動かして学習したりイベントにいってモチベーション上げていきましょう!
ブロックチェーンに特化した人材紹介会社 withB
ブロックチェーンに特化した求人を扱うwithBという会社があります。ここはブロックチェーンエンジニアだけでなく、ブロックチェーンに興味のあるフロントエンジニア、iOS、Androidエンジニアなど幅広く求人が掲載されています。
なので、未経験だからと怖がることなく一度登録して、電話または直接対面で相談できるので試してみてください。今後ブロックチェーンの市場は絶対大きくなるので今からキャリアを積んでおくといいと思います。
ブロックチェーンエンジニアになる方法
自分がWEBエンジニアからブロックチェーンエンジニアになるまでに経験したことをまとめました。ブロックチェーンエンジニアに興味がる、なりたいという人はぜひ読んでみて下さい。
また、FLOC ブロックチェーン大学校というオンライン・オフラインでブロックチェーン技術について体系的に学べるスクールがあります。無料体験コースをやっているので興味のある人はこちらもどうぞ。
>>FLOC【ブロックチェーン大学校】の無料体験コースはブロックチェーンをしっかり学びたい人にオススメ
髙妻智一
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