Ethereum Classicの技術情報まとめ




Ethereum Classicとは

Ethereumは2016年のTHE DAOが受けた50億円のハッキング事件をなかったことにするためにソフトウェアを更新し、ハードフォークをしました。

しかし一部の開発者がハードフォークに反対し、ハッキング事件のトランザクションを残したままにしたのがEthereum Classicです。Ethereum Classicはブロックを書き換える中央集権的なやり方を嫌った言わば正統派とも言えます。

今回はそんなEthereum ClassicとハードフォークしたEthereumの技術的違いについて説明したいと思います。

ロードマップ

Ethereum Classicのロードマップは2017年5月から止まっています。開発は2018年6月時点でも継続していますが、ロードマップがないので今後はどうなるかわかりませんね。

開発状況

Ethereum ClassicとEthereumのGitHubのリポジトリとコントリビュータの数です。開発者の数はEthereumの方が1.5倍多いですね。

コミット数は2018年6月時点でEthereumの方が200多く開発が活発なことがわかります。EthereumにあってEthereum Classicにない機能もあるのであとで解説したいと思います。

機能差

自分がいじっていた範囲で簡単に書きます。

JSON RPS APIのgetTransactionReceiptの戻り値にstateキーがありません。現在プルリクエストは出ています。

https://github.com/ethereumproject/go-ethereum/pull/431

これはトランザクションの成否を表すパラメータで送金というよりかはコントラクトへトランザクションが成功したかを確かめるのに使用します。

あと、テストネットのブロックエクスプローラがないので自分が発行したトランザクションはJSON RPCなどで確認するしかないです。

最後に

最後にブロックチェーンエンジニアって何?どうやったらなれるの?という人向けに書いた下の記事も読んでみてください。

>>ブロックチェーンエンジニアになるには何をすべきか

おすすめ書籍もまとめたので読んでみてください。

おすすめ書籍

Ethereumを使ったDApps開発を学びたいなら今だとこの1冊が1番良いです!開発環境の構築から使うべきツール、フレームワーク、実装方法・注意点まで網羅的に解説されている書籍なのでおすすめです。出版も2018年1月ということでかなり新しい本で、DMM Bitcoinを作っているネクストカレンシー所属の方が書いているので信頼できます。

ビットコインとブロックチェーンの詳細をしっかりと学びたい方にはこちらの書籍が非常におすすめです。ウォレットの仕組み、楕円曲線暗号、P2Pプロトコル、公開鍵暗号などビットコインを支える技術について詳細に解説されています。また、サンプルコードを通して実際に手を動かして学べるので非常に濃い内容となっています。

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髙妻智一

2013年CyberAgent新卒入社 スマホゲームを作る子会社に所属し、サーバーサイドのエンジニアを担当。2年目の終わりから新規子会社の立ち上げに参加し、サーバーサイドのエンジニアリーダーとしてサービースのリリースから運用までを担当。 2018年仮想通貨のスマホウォレットを提供するGinco Incにブロックチェーンエンジニアとして入社。






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