仮想通貨でよく聞くSegWit:セグウィットとは?




SegWitとは

SegWitとはSegregated Witnessの略称でSegregated:分離された、Witness:証明という意味です。ここでいう証明とはブロックチェーン上に記録される電子署名のことを指します。

この電子署名情報をブロックとは別に保存する仕組みのことSegWitと言います。

なぜSegWitが必要なのか

ビットコインは仕様上、10分間にブロックが1回しか作れないように調整されていて、そのブロックサイズも固定(BTCは1MB)されています。

そのため将来的に10分間に取引される回数が増え、ブロックに記録しなければいけないトランザクションが多くなると、1MB以内に収まらないトランザクションが出てきます。

1MBに収まらなかったトランザクションは次のブロックに回されるため相手にBitcoinが届くまでに20分かかったり1時間以上かかったりという問題が起こります。これを「スケーラビリティ問題」と言います。

この問題を解決する1つの手段として上記で説明したSegWitがあります。。SegWitは2017年8月9日にロックインされ、8月24日にアクティベートされました。

スケーラビリティ問題はSegWitが実装されて終わりではなく、Lightning Network:ライトニングネットワークという機能を実装してとりあえずのひと段落となります。そもそもライトニングネットワークを導入するための事前準備としてSegWitが実装されています。

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髙妻智一

2013年CyberAgent新卒入社 スマホゲームを作る子会社に所属し、サーバーサイドのエンジニアを担当。2年目の終わりから新規子会社の立ち上げに参加し、サーバーサイドのエンジニアリーダーとしてサービースのリリースから運用までを担当。 2018年仮想通貨のスマホウォレットを提供するGinco Incにブロックチェーンエンジニアとして入社。






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