プログラマー35歳定年説を信じさせない行動指針を考える




35歳定年説とは

以下、Wikipediaから引用しています。

プログラミング技術は進歩が激しく、技術の陳腐化も著しいため、プログラマは常に新しい技術に目を向け習得していくバイタリティや、長く使ってきた技術を捨て去る柔軟性が必要である。また、年功序列的賃金体系のもとでは、高年齢のプログラマはコストが高すぎると考える企業があったり、徹夜作業が続くなどの理由によりプログラマとしての限界は30~35歳前後であるという説が存在した。

そもそもなぜこのことについて書こうかと思ったかというと、自分の親しい人から将来もプログラマーって続けられるの?という直球の疑問を投げかけられたことがきっかけです。自分としてはこんな定説は最初から信じてませんし、昔はそうだったのかもなと思う程度でした。

しかし、その質問に対してなぜ続けることができるのか合理的な回答をできませんでした。なので、ここでその質問に対して自分が考えた答えを過程を含めて残しておこうと思います。

そもそもIT業界では35歳定年説は過去のものとなっている

そろそろ「プログラマー35歳定年説」を徹底論破しとくか

とりあえずこのブログを読んでおけば35歳定年説なんかに怯えることはありません。よく言われる、体力低下説、学習能力低下説、マネージメント原因説について論理的な主張が書かれています。

プログラマー35歳定年説が嘘なのはもうわかっているけど一応考えてみた

こちらは著者自身が以前は信じていたそうですが、今違うとわかっている視点からの経験談ですので非常に面白いです。

82歳のおばあちゃんは、Appleが認めた開発者。その人生観が深かった…

最後はかなり極端かもしれませんが事実としてこうゆう事も起きているわけです。若くても学ばない人はダメだし、年老いても学ぶ人は活躍できる時代になったという事だと思います。

しかし、プログラマー以外はそうは思っていないのが現実

IT業界では35歳定年説なんて信じている人はほとんどいないと思いますし、もしそういう人がいたらその人自身がそれを言い訳にしてプログラマーから退いているだけだと思ってください。

何歳になっても新しいことを学び、挑戦し、プログラマという職が好きなら続けられると思います。もはやその職が好きかどうかというだけの判断でもあると思いますが。

では、話を戻してなぜ業界外の方からは35歳定年説が信じられているか考えてみました。

残業だらけの業界という印象で体力がないとそもそも続けられない

もう何年も前から問題になっていますが、依然としてIT業界では依然としてそう変わっていないと思います。これに関しては3つの要因がある考えていてます。

  1. 若いやる気のある人が好きでずっと働いているということ
  2. 若いが故に経験や知識が少なく失敗やつまづきが多くスケジュール通り進まない
  3. スケジュール管理などのマネジメントサイドの問題

1に関しては最初はいいのかなと思います。

スマホゲーム業界で4年間働いて感じましたが、WEBサービスやスマホゲームを作るということのハードルが非常に上がってきていることが2、3の要因になっていると思います。

どんどんリッチな表現、複雑なシステムになっていくことに比例して関わる専門分野の数や求められる専門分野の熟練度が高くなってきているのが現実です。

したがって、最近のスマホゲーム業界にはコンシューマー業界からベテランのエンジニアやプロデューサーが転職してくることも多くなってきています。WEB業界やスマホゲーム業界といえども、もう若手だけで勢いで作っていくことは難しくなってきています。

業界の平均年齢が若い。特にWEB、スマホゲーム業界

そもそもWEB業界や、スマホゲーム業界の日が浅いこともあり働いている人の平均年齢が若いです。40歳前後の人はすごく少ないですが、技術力が高い人が多いです。

若い業界というイメージは良くもありますが、逆に40歳代になってもそんな環境で働けるの?という疑問も浮かぶみたいです。

現実としてその年代のプログラマがいるので問題ないとしか言えませんが、何歳になっても学ぶという努力は必要だと思います。これはどの業界でも必要なはずなのにIT業界では特に風当たりが強い印象を受けます。

35歳定年と思われない行動指針

前置きが非常に長くなりましたが、じゃあどうすればそう思われないのか自分なりの行動指針を考えてみました。

自分の技術力を発信して評価される

同じ会社の同じチームの一緒に働いている人以外からはその人が何しているのか、何ができるのかわからないことはせっかく頑張っても周りに与える影響が少ないのでもったいないなと最近になり思いました。

以前は作ったものが売れればエンジニアとして価値があると思っていましたが、そう簡単にサービスが当たることがないことを踏まえると自分が何をできるかは常に発信しないといけないと考えるようになりました。

自分の周りのプログラマーで技術ブログ等で発信をしている人は1割にも満たないと思います。ということはブログ等で発信するだけで残りの9割の人よりかは技術力がどうであれ、何ができるのかを知ってもらうことができるのです。

とりあえず自分ができること、学んだことを発信してプログラマとして外の目に晒されて評価されていこうと考えたわけです。そこで、外に発信していくには自分をどんどんアップデートしていかないと発信するものが無くなります。

発信することは新しいことをインプットすることでもあるので発信を習慣にすることでどんどん学びが増えるという方法です。

個人として技術力の信頼を勝ち取る

上記は発信による技術力の評価についてでしたが、ここでは個人でとして仕事ができるようになりたいということです。所属会社以外でも自分の技術力が通用することを確認したいってのもあるし、通用すればこれこそ技術力による信頼を勝ち取れるわけですよね。

自分の技術力を信頼して仕事を依頼してもらい、対価としてお金をいただく。これができると一気にプログラマーとしての幅が広がるなと最近になって考えています。

サラリーマンプログラマーだとこんなことに対してハードルが高く感じてしまいます。いわゆる普通のフリーランスなんですけどね。不安を感じる理由は通用するか分からないから、自分を他と比較したことがないから自分の実力が分からないってのがあります。

発信することでいろんな人と会うことは増えましたが今のところそこ止まりです。

今後は積極的に会社以外でも活動して、この行動指針を強化していきたいと思っているところです。

健康的な身体と精神の維持

プログラマは激務で不健康と思われてるのが良くないですよね。よくあるパターンは働きすぎる→体調崩す→精神的に落ち込む→仕事したくないみたいな感じです。

そもそもなぜ働きすぎるのかは他で色々と議論されているのでここでは書かないですが、適度に運動している健康的な身体と健全な精神状態からくる判断というものはプログラマの仕事を有利に進めるための重要な要素になると考えています。

疲弊した身体と精神で実装するプログラムよりも、健康的な身体と精神で効率的に実装する。これを実践してプログラマーとしてのイメージを少しでも払拭することを目指したいと思います。

あの人はプログラマっぽくないけど仕事めっちゃ早いし、健康的だしってなったらそれだけで嬉しいですよね笑

まとめ

だらだらと長く書いてしまいましたが、事実として35歳定年説はないことはほぼわかりきっています。

なぜそう思われるのか、どうやってこのイメージを払拭させるのかその方法を考えてみたわけですがどうだったでしょうか?

一人一人のプログラマーがこんな風に考えて行動していくことによって、業界のイメージとか待遇さえも変えていけそうな気がしました。

プログラマーとして生きていける証明として「技術力の情報発信」「個人として技術力の信頼を勝ち取る」「健康的な身体と精神」これを大事にしていこうと誓いました!!

感想、ご意見等コメントでいただけたら嬉しいです。最後まで読んでいただきありがとうございました!

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髙妻智一

2013年CyberAgent新卒入社 スマホゲームを作る子会社に所属し、サーバーサイドのエンジニアを担当。2年目の終わりから新規子会社の立ち上げに参加し、サーバーサイドのエンジニアリーダーとしてサービースのリリースから運用までを担当。 2018年仮想通貨のスマホウォレットを提供するGinco Incにブロックチェーンエンジニアとして入社。






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